ドコモから楽天モバイルに乗り換え(MNP)手順、メリット・デメリット・注意点、乗り換えのベストタイミングを徹底解説。
「スマホ代をもっと安くしたい」「楽天ポイントを貯めながらお得に使いたい」
そんな理由でドコモから楽天モバイルへの乗り換えを検討する人が増えています。
しかし一方で、
- 「電波が弱くて後悔しない?」
- 「ドコモのメールやdポイントってどうなるの?」
- 「手続きがややこしそうで不安…」
といった不安の声も多く見られます。
この記事では、ドコモから楽天モバイルへMNPで乗り換える方法を、後悔しないための注意点や、最大40,000円相当のポイントがもらえるキャンペーン情報とあわせてわかりやすく解説します。

サイバーバード
私は実際に楽天モバイルのRakuten最強プランを契約して利用しています。(2020年4月15日から契約中)
その実体験をもとに、通信速度・利用可能エリア・海外ローミングなどを自ら検証しています。単なるアンケートや口コミを集めた「エアプ」情報や外注WEBライターのコタツ記事ではない、契約者としてのリアルな使用感を踏まえて解説しています。

ドコモから楽天モバイルに乗り換え(MNP)手順を解説

【手順①】ドコモスマホを使うなら、My docomo等でSIMロック解除手続きをする

ドコモから発売されたスマホは、発売時期によって「SIMロック」が設定されている場合があります。楽天モバイルのSIMを使うには、SIMロックの有無を確認し、必要ならSIMロック解除手続きを行いましょう。
- 2021年8月27日以降に発売されたスマホは、SIMフリーで販売されているため、SIMロック解除不要です
- 2021年8月26日以前に発売されたスマホは、SIMロックが設定されているため、SIMロック解除が必要です
iPhoneでSIMロックの有無を確認する方法
「設定」→「一般」→「情報」→「SIMロック」の欄を確認し、「SIMロックなし」と表示されていれば、SIMロック解除済みです。
SIMロック解除の方法

SIMロックの解除手続きは、My docomo(24時間)、電話(151)、ドコモショップ(店頭)で手続きできます。2023年10月1日以降はすべての窓口でSIMロック解除手数料が無料となっています。
【手順②】本人確認書類、MNP予約番号など契約に必要なものを用意する

楽天モバイルの申し込みには、次の4点が必要です。
- 本人確認書類(運転免許証またはマイナンバーカードなど)
- 楽天会員IDとパスワード(本人確認書類と一致している必要あり)
- 支払い方法(クレジットカードまたは銀行口座)
- MNP予約番号(MNPワンストップを利用しない場合)
本人確認書類
eSIM契約で「AIかんたん本人確認(eKYC)」を選ぶ場合は、運転免許証またはマイナンバーカードが必要になります。
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- マイナンバーカード(個人番号カード)
- 精神障がい者保健福祉手帳
- 療育手帳
- 身体障がい者手帳+補助書類
- 健康保険証+補助書類
- 日本国パスポート+補助書類
- 住民基本台帳カード+補助書類
MNPワンストップを利用するか、MNP予約番号を発行するか決める

ドコモから楽天モバイルに乗り換える際に、「MNPワンストップ方式」を利用するか、従来通りにドコモでMNP予約番号を発行して申し込むかを決めましょう。
MNPワンストップは、楽天モバイルの申込画面内でドコモのマイページにログインし、重要事項に同意すると番号引き継ぎが完了する仕組みです。詳細は、MNP予約番号なしで乗り換えできる!MNPワンストップをご覧ください
| MNPワンストップ | 従来方式 | |
|---|---|---|
| MNP予約番号の発行 | 不要 | 必要 | 
| 楽天モバイルWEBサイトで乗り換え手続き | 可能 | 可能 | 
| 楽天モバイル店舗で乗り換え手続き | 不可能 | 可能 | 

ドコモでMNP予約番号を発行・取得する方法は大きく分けて、①携帯電話から151に電話、②固定電話から0120-800-000に電話、②My docomoで発行、の3つの方法があります。
| 申込方法 | MNP予約受付窓口 | 受付時間 | 
|---|---|---|
| 携帯電話 | 151に電話 | 9時~21時 | 
| 一般電話 | 0120-800-000に電話 | 9時~21時 | 
| My docomo | トップ→契約内容・手続き →ドコモオンライン手続き | 24時間対応 | 
- MNP予約番号の有効期限は発行日を含めて15日間
- 楽天モバイルは有効期限が7日以上残っている状態で申し込みが必要
- 「MNP予約番号の発行」=ドコモの解約ではないため、期限が切れても契約は継続します
【手順③】楽天モバイルを申し込む

契約に必要なものを用意できたら、楽天モバイル公式サイトからSIMまたはスマートフォンの申し込みを行いましょう。SIMのみ契約する場合、端末セットを契約する場合で手順が少し異なります。
この申し込み時点では、ドコモの携帯電話番号のみを入力します。この次に行う「MNP申請手続き」で、MNPワンストップを利用して申し込むか、MNP予約番号を入力して申し込むかの選択肢が表示されます。
申し込みの流れ(SIMのみ契約の場合)
- 楽天モバイル公式サイトにアクセスする
- 【新規/乗り換え(MNP)お申し込み】ボタンや【お申し込み】ボタンをタップ
- 「Rakuten最強プラン」の【プランを申し込む】をタップ
- SIMタイプは【SIMカード】または【eSIM】を選択る
- 「書類画像をアップロードで確認」または「AIかんたん本人確認(eKYC)」など、」本人確認書類の提出方法を選択
- 「電話番号の選択」画面で、「他社から乗り換え(MNP)」を選択し、ドコモの携帯電話番号を入力する
- お届け・支払い方法の設定
- 間違いがないか確認し「この内容で申し込む」をタップ
- 重要事項説明・利用規約の確認して「同意して申し込む」をタップ
- 申し込み完了。この後のMNP申請手続きも忘れずに行うこと

【手順④】申込完了後に「電話番号の引き継ぎ(MNP)申請」が必要

楽天モバイルへの申し込みが完了した後、MNPワンストップ方式/従来方式(MNP予約番号発行)どちらの場合でも、my楽天モバイルから「電話番号の引き継ぎ(MNP)申請」の操作が必要です。
引き継ぎ申請を行わないとMNP手続きが一切進みません。必ず申請しましょう。
- my楽天モバイルの「申し込み履歴」にアクセスする
- 該当の申込番号内にある【電話番号の引き継ぎ(MNP)申請をする】をタップする
- 【MNPワンストップ利用】現在ご利用中の通信会社を教えて下さいでは【NTTドコモ】を選択すること
- 【MNP予約番号発行済み】「MNP予約番号を発行済みまたは上記以外の通信会社」を選択し、MNP予約番号や有効期限を入力すること
【手順⑤】my楽天モバイルから「MNP開通手続き」を行う

my楽天モバイルでMNP開通手続き(回線切り替え手続き)が必要です。MNP開通手続きが完了すると、ドコモとの契約が自動で解約され楽天モバイルが開通します
SIMカードや端末セットを契約した場合は、商品が手元に届いてから手続きしてください。
- my楽天モバイルにログイン
- my楽天モバイル画面内にある、「申込番号 #◯◯◯◯◯◯」をタップする
- 「転入を開始する」をタップする
- 注意事項を確認し、「MNP転入に関する注意事項を読み理解しました」にチェックを入れ、「MNP転入を開始する」をタップする
- 申し込み履歴画面で「開通手続き中です」と表示されていることを確認する
- 手続きの完了を確認する
MNP開通受付時間と注意点
| 受付時間 | MNP完了時間 | 
|---|---|
| 9:00~21:00 | 当日中に開通 | 
| 21:01~翌8:59 | 翌9:00以降に開通 | 
- 21時ギリギリの手続きは翌日扱いになる場合があるため、余裕を持って操作してください
- MNP予約番号の有効期限が迫ると、楽天側で自動的に開通処理が行われる場合もあります
【手順⑥】端末でAPN設定を行う

楽天モバイルのSIMカードやeSIMを利用する際、APN設定が必要かどうかは利用するスマホによって異なります。
楽天回線対応製品のAndroidスマホやiPhone、楽天モバイルで販売されているスマホはAPN設定は不要です。画面上部のアンテナマークの隣に「4G」「Rakuten 4G」「Rakuten 5G」または「5G」と表示されていれば、APN設定が自動で完了していて楽天モバイル回線に接続されています。
楽天回線対応製品ではないAndroidスマホを利用する場合は、APN設定が手動で必要になります。詳細は、他社で利用していた製品でAPN設定は必要ですか?をご覧ください。
| APN名 | 楽天(rakuten.jp) | 
|---|---|
| APN | rakuten.jp | 
| MCC | 440 | 
| MNC | 11 | 
| APNタイプ | default,supl | 
| APNプロトコル | IPv4/IPv6 | 
| APNローミングプロトコル | IPv4/IPv6 | 
| PDPタイプ | IPv4/IPv6 | 
楽天モバイルでスマホ購入時は、初期設定・データ移行を行う

SIMのみ契約の場合
- データ移行は不要です
- SIMカードの差し替えだけで、スマホ内のデータはそのまま使えます
- LINEアカウントの引き継ぎも基本的に不要です
AndroidスマホからAndroidスマホへのデータ移行
- Googleドライブのバックアップ機能を使えば、連絡先・写真・アプリなどを簡単に移行可能
- 各メーカー提供の移行アプリ(例:Samsungの「Smart Switch」など)が利用できます
- USBケーブルを使って有線接続でデータ移行する方法もあります
iPhoneからiPhoneにデータ移行
- iOSの「クイックスタート機能」を使えば、旧iPhoneを近づけるだけでデータ移行が可能です
- iTunesで事前にバックアップされたデータを復元し、アクティベーションをする方法もあります
ドコモから楽天モバイルに乗り換えるメリット・特徴まとめ

- Rakuten最強プランは、日本全国の通信エリアで、楽天回線エリア・パートナー回線エリアどちらもデータ高速無制限で利用可能
- プラチナバンド(700MHz帯)の商用サービスを2024年6月27日から開始
- 今使っている端末、または購入予定の端末が「楽天回線対応製品」に該当していれば、楽天モバイルのSIMカードやeSIMを入れるだけで問題なく利用できる(楽天モバイルが動作を保証している機種)
- 追加料金なしで、90以上の国と地域で海外データ通信(海外ローミング)が毎月2GBまで無料
- 契約事務手数料無料、MNP転出手数料無料、eSIMの再発行手数料無料
- 新型iPhoneをキャリア最安値・楽天ポイント還元で安く契約できる
- 楽天市場の買い物が毎日全員ポイント5倍になり、楽天ポイントが貯まる・使える
- 楽天モバイルの利用料金の支払方法はクレジットカード払い、口座振替、楽天ポイント払いがある
- 実店舗があるため、店舗でのサポートを受けられる
楽天モバイルは2024年から家族割引サービスや学割サービスを導入しています。家族で利用するともっとお得になります。
ドコモから楽天モバイルに乗り換えでオトクなキャンペーンが利用できる
楽天モバイルでは毎月オトクなキャンペーンが実施されています。SIMのみを契約する場合は楽天ポイント、スマホを契約する場合は機種代金割引や楽天ポイント還元などオトクなキャンペーンがあります。楽天モバイルで実施されているキャンペーンの最新情報は、キャンペーン・特典をご覧ください。
ドコモから楽天モバイルに乗り換え+SIMのみ契約する場合は、三木谷キャンペーンを利用すると最大14,000ポイントもらえます。時期によってはそれ以上にオトクなキャンペーンが実施されていることがあります、

月額料金が安くなる
ドコモから楽天モバイルに乗り換えると、毎月の通信費が3,000円~4,000円近く安くなり、データ無制限で使い放題になります。
| キャリア | 料金プラン名 | 月額基本料金 | 
|---|---|---|
| ドコモ | ドコモMAX | 月額8,448円 | 
| ドコモ | ドコモポイ活MAX | 月額11,748円 | 
| ドコモ | ドコモポイ活20 | 【20GBまで】月額7,898円 【20GB~無制限】月額9,570円 | 
| ドコモ | ドコモmini | 【4GB】月額2,750円 【10GB】月額3,850円 | 
| 楽天モバイル | Rakuten最強プラン | 【3GBまで】月額1,078円 【20GBまで】月額2,178円 【20GB超過後】月額3,278円 | 
ドコモから楽天モバイルに乗り換えると、毎月の通信費は平均で3,000円〜4,000円ほど安くなります。
例えば、ドコモの「ドコモMAX」では月額8,448円かかりますが、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」ならデータ無制限でも月額3,278円で済みます。差額は約5,000円にもなります。
さらに、ドコモで20GB以上使うと月額9,570円になる「ドコモポイ活20」も、楽天モバイルなら同じ使い放題で3,278円。20GB以下の利用でも楽天は月額2,178円と圧倒的に安く、3GB程度しか使わない人ならわずか1,078円で利用可能です。
データ使用量に関わらずドコモから楽天モバイルに乗り換えるだけで、毎月3,000円〜4,000円以上の節約が見込める上に、楽天モバイルならデータ無制限で使えるため、料金と使い勝手の両面でお得になります。
月額3,278円でデータ無制限で使い放題に

楽天モバイルの月額料金は、毎月のデータ利用量で支払金額が決まります。月のデータ利用量が3GBまでは月額1,078円、3GB超過後~20GBまでは月額2,178円、20GB超過後は100GB使っても300GB使っても月額3,278円で無制限に利用できます。
家族で利用する場合は毎月110円割引になる「最強家族プログラム」、13歳から22歳まで毎月110円割引になる「最強青春プログラム」、12歳まで毎月最大440円割引になる「最強こどもプログラム」が利用できてもっとお得になります。割引サービスの詳細は以下の記事をご覧ください。
Rakuten Linkアプリを使って通話すれば通話料無料に

ドコモの通話料は30秒ごとに22円、5分通話無料オプションは月額880円、かけ放題オプションは月額1,980円かかります。
楽天モバイルで提供されている専用アプリ「Rakuten Link」アプリを使って電話をかけると、今お使いの電話番号そのままで、他の携帯電話会社のケータイ、固定電話を含む国内通話が無料でかけられます。海外の対象国と地域からであれば、日本国内へは無料で電話がかけられます。
Rakuten Link同士ならメッセージの送受信無料、楽天モバイルのドメイン(@rakuten.ne.jp)でメールサービスが無料で利用可能などのメリットもあります。
Rakuten Linkは、Android 10以降を搭載した楽天モバイル対応製品、iOS 14.4以降を搭載したiPhoneで利用できます。
Rakuten Linkアプリを使わずに通話すると、通常の通話料(30秒あたり22円)がかかるため注意が必要です
楽天ポイントがたまる・使える(楽天モバイルの支払い充当OK)

ドコモではdポイントが溜まりましたが、楽天モバイルでは楽天ポイントがたまります。Rakuten最強プランの契約者は2023年12月1日からポイントが毎日全員5倍になります。
さらに、その他グループサービスを利用すると、楽天ポイントが最大17.5倍になります。(SPU全達成の場合。獲得ポイント上限あり)
楽天モバイルの支払いで自動的にポイントが貯まります。月々の支払い100円(税別)につき楽天ポイントが1ポイント貯まります。
貯まったポイントは、楽天モバイルの月々の支払いに利用できます。1ポイント=1円分から利用できます。期間限定ポイントも対象です。利用するポイント数は毎月変更できます。
楽天グループのサービスはもちろん、コンビニやガソリンスタンドなどで貯まった楽天ポイントは、通話料や月額基本料の支払いに利用することができます。
楽天モバイル実店舗が近くにあれば、各種手続きが対面で可能

もしも現在住んでいる地域に楽天モバイルの実店舗があれば、ドコモと同様に楽天モバイルの各種手続きが対面でできます。
2022年3月8日時点で、全都道府県に出店している楽天モバイルショップの店舗数が合計1000店舗を突破しています。
楽天モバイル店舗では、
- 回線契約や名義変更などの各種手続き
- Rakutenオリジナル製品の故障受付
- あんしん操作サポート
- データ移行サポート
などを受けられます。検索してもどうしても解決できないときは、楽天モバイルショップに行くといいでしょう。
ドコモから楽天モバイルに乗り換えるデメリットや注意点

「月額が安くなる」「データが無制限で使える」など魅力的なポイントが多い楽天モバイルですが、ドコモから乗り換えることで失う機能や注意すべきポイントもあります。ここでは、実際に乗り換えてから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、知っておくべきデメリットをすべて整理しました。
- 通信エリアがドコモより狭いと感じる場面がある(特に山間部や地下)
- 楽天モバイルのプラチナバンドは対応エリアがまだ限定的
- Rakuten Linkを使わずに通話した場合、30秒ごとに22円かかる&通話無料対象外の通話あり。0570や188などの番号はRakuten Linkでも無料対象外。15分かけ放題オプション加入でも通話無料対象外の通話あり
- ドコモのキャリアメール(~~~@docomo.ne.jp)を継続して使いたい場合は有料(月額330円)になる
- ドコモの家族間無料通話・家族割引・ドコモ光セット割・home 5G割などの割引サービスが使えなくなる
- ドコモスマホの分割払いが残っている場合は支払いが継続。分割払いを継続してもいいし、一括精算してもOK
- 乗り換えてもドコモスマホの分割払いはそのまま継続
- 楽天モバイルキャリア決済はAndroidのみ。iPhoneは利用できない
- dポイントが溜まりにくくなる
- 口座振替でも契約できるが、口座振替手数料として毎月110円かかる
ドコモと比べると通信エリアが狭くなる可能性がある

楽天モバイルは急速にエリア拡大を進めていますが、全国どこでもドコモと同じように繋がるとは限りません。特に山間部、地下、ビルの奥などでは「楽天モバイルだと圏外」「通信が不安定」と感じる場面があるかもしれません。
また、楽天モバイルでプラチナバンドの商用サービスも開始しましたが、全国どこでもプラチナバンドを利用して通信できるわけではありません。現在はエリアがかなり限定されており、「◯◯市の◯◯町1丁目にある楽天モバイルの基地局」の周辺で通信できるというレベルの話です。

正直に言うと、楽天モバイルは通信速度が他社に比べて遅い傾向があります。実際に2025年9月に上野駅で通信速度を計測したところ、ahamo・ワイモバイル・LINEMO・UQモバイルはいずれもダウンロード速度が100Mbps超を記録した一方で、楽天モバイルは約5Mbps程度と大きく劣る結果となりました。
他にもいろいろな場所で速度測定しましたが、やはり楽天モバイルの通信速度は遅いです。とはいえ、基地局整備やエリア拡大は進んでおり、今後の改善に期待できる部分もあります。料金の安さやデータ無制限といった強みを活かしながら、通信品質がさらに底上げされれば、より魅力的な選択肢になるでしょう。
ドコモのキャリアメールアドレスが無料で使えなくなる(継続するなら有料)

楽天モバイルへ乗り換えると、これまで無料で使えていたドコモのキャリアメール(@docomo.ne.jp)アドレスは、原則として使えなくなります。
ただし、ドコモでは現在「ドコモメール持ち運び」という有料サービスが提供されており、月額330円を支払えば、回線契約がなくてもキャリアメールの継続利用が可能です。このサービスを使えば、楽天モバイルに乗り換えても、長年使っていたアドレスを維持できます。
注意点としては、ドコモ回線を解約してから31日以内に申し込む必要があること。それを過ぎるとアドレスは失効し、二度と元に戻せなくなります。
楽天モバイルへの乗り換えを期に、GmailやYahoo!メールなどのフリーメールアドレスの利用を始めるのもオススメです。
ドコモのファミリー割引やドコモ光セット割が利用できなくなる

ドコモから楽天モバイルに乗り換えると、ドコモ側で適用されていたファミリー割引、みんなドコモ割、ドコモ光セット割などの割引サービスが利用できなくなる、または割引額が減額される可能性があります。
家族でドコモを契約していて割引をフル活用できている場合、楽天モバイルに乗り換えることで逆に毎月の通信費が増える可能性もあるので慎重に検討しましょう。
ドコモから楽天モバイルに乗り換えをオススメする人
普段の生活圏が楽天回線エリアに入っていて、通信品質に不安がない人
楽天モバイルは、プラチナバンドの提供が始まりエリアは確実に拡大していますが、依然としてドコモほど全国どこでも盤石というわけではありません。自宅・職場・通勤・よく行く商業施設などが楽天モバイルの回線圏内にあるなら、安定して使える可能性が高く、乗り換えによる不安が少ないです。
また、以前は「パートナー回線エリアだと高速通信に制限があった」などの懸念がありましたが、現在の「Rakuten最強プラン」ではパートナー回線エリアでも高速通信が無制限となり、対応エリア内ならより安心して選べます。
毎月のデータ利用量に波がある人
月ごとにデータ利用量が変動する人にとっても、楽天モバイルは非常に相性が良いです。楽天モバイルは、使ったデータ量に応じて自動的に料金が変わるシンプルな従量制プランです。
- 3GBまで → 1,078円
- 20GBまで → 2,178円
- 20GB~無制限 → 3,278円
そのため、たとえば
- 「自宅Wi-Fi中心でほとんど使わない月」
- 「出張や旅行でデータを多く使う月」
といった利用パターンがある人でも、プラン変更せずに毎月最適料金になります。手間無しで無駄なく通信費を節約できます。

私は楽天モバイルをしっかり契約していますが、検証目的かつ海外旅行時に使うので3GBを超えることはなく、毎月1,078円~で維持しています。3円高いのはユニバーサルサービス料等です。
楽天経済圏を活用している人
楽天経済圏を活用している人なら、ポイント面での恩恵が大きくなります。
楽天市場・楽天カード・楽天証券などを使う方は、スマホを楽天モバイルにすることでポイント効率がさらに向上します。特に、楽天市場では楽天モバイル契約者はポイント+4倍となり、買い物をするほどリターンが発生します。(楽天モバイル契約者特典は上限2,000ポイント)
さらに、楽天ポイントをスマホ代に充当できるので、スマホ代金を楽天ポイントで全額支払い、実質ほぼ無料運用といった節約スタイルも実現できます。期間限定ポイントを消化しやすい点も利点です。

こちらは私の2025年8月度の楽天モバイル利用料金です。請求額は1,082円でした。7月に獲得した楽天ポイントが2,000ポイントあるため、もしも楽天モバイル利用料金を全額ポイント払いにすれば実質無料となります。
私は普段から楽天経済圏を活用しており、楽天カードで光熱費や日常の買い物を決済しているため、ポイントが自然に貯まりやすい環境になっています。
毎月の通話料が多い人

電話の利用が多い人にとって、楽天モバイル最大の武器はRakuten Linkアプリによる無料通話です。
- 携帯電話・固定電話どちらにかけても無料
- SMS送信もLink間なら無料
ドコモでは、5分かけ放題で月880円、24時間かけ放題で月1,980円かかりますが、楽天はアプリ利用で通話無料です。家族と毎日通話する人、仕事で携帯電話から発信する人、役所や病院など電話で問い合わせる機械が多い人は、ドコモでかけ放題オプションを付けるより圧倒的に安く済むでしょう。
ドコモから楽天モバイルに乗り換え時によくある質問

ドコモから楽天モバイルに乗り換えるとdポイントはどうなる?
dアカウントを発行していれば引き継げます。
以下の条件を満たせば、乗り換え後もdポイント(通常・期間限定)とdポイントカードはそのまま使えます。
- ドコモ解約前にdアカウントを発行している
- 利用者情報登録済みのdポイントカードを持っている
未発行のまま解約するとdポイントが失効し、カードも使えなくなるため、事前にdアカウントを発行しておくことが必須です。
ドコモの機種代金が残っていても乗り換えできる?
はい、乗り換え可能です。
ドコモで分割払いが残っているスマホを使用中でも、楽天モバイルへの乗り換えは問題なく可能です。
残りの支払いは引き続きドコモに対して支払う形になります。分割支払いを継続しても、一括精算でもOKです。
ドコモ側で発生する費用・手数料は何がある?
現在、ドコモでは契約解除料やMNP転出手数料がすでに廃止されており、解約時にこれらの手数料は一切かかりません。
2021年10月以降、「更新月」という概念もなくなったため、乗り換えのタイミングは自由です。
ただし、2025年7月1日以降にドコモ新規契約し、短期間(1年以内)で解約(MNPを利用した解約を含む)した場合、契約解除料1,100円が発生するので注意してください。
ドコモから楽天モバイルに乗り換えのベストタイミングは?
- ドコモの利用料金が高いと感じてきたとき
- ドコモスマホの分割払いが完了したとき
- 楽天モバイルで楽天ポイント大量還元、機種代金割引などのオトクな期間限定キャンペーンが実施されているとき
ドコモから他社に乗り換える場合、乗り換え月のドコモの料金は日割りされず、1ヶ月分満額請求されます。
そのため、できるだけ月末までに楽天モバイルで開通(=MNP完了)しておくのが最も損のないタイミングです。
たとえば…
- 7月30日に楽天モバイルで開通 → ドコモは7月分の料金のみで済む
- 8月1日に楽天モバイルで開通 → ドコモからは8月分まるごと請求される
ドコモのスマホや自分で用意したスマホは楽天モバイルでも使える?
「楽天回線対応製品」であれば、ドコモで購入したAndroidスマホやiPhone、自分で用意したスマホは楽天モバイルでも使えます。

楽天回線対応製品とは、楽天モバイルがデータ通信・音声通話・SMSなどの動作確認を行い、正式に対応端末として掲載しているスマホです。
楽天回線対応製品一覧については、楽天回線対応製品 | 製品 | 楽天モバイルをご覧ください。





 
			 
			 
			 
			 
			 
			 
			