
楽天モバイルはフィリピンでも、追加料金なしで毎月2GBまで海外ローミングが使えます。現地SIM不要で到着後すぐ使え、Rakuten Linkなら通話も無料。料金・設定・繋がらないときの対処法・高額請求を防ぐ注意点まで解説します。

荒巻大輔(株式会社GET NINE)
格安SIM業界の動向を10年以上追い続け、延べ5,000人以上の契約・プラン選びをサポートしてきました。
私は楽天モバイルを2020年4月15日から契約しており、2026年6月時点で5年以上継続利用しています。通信速度・地下や屋内での電波の入り方・海外ローミング・Rakuten Linkの通話品質などを、契約者として自ら実機で検証してきました。
楽天モバイルのほかにも、ドコモ/ahamo、au/UQモバイル/povo、ワイモバイル/LINEMO を実際に契約・利用中。複数キャリアを横断する立場から、楽天モバイルの強み・弱みを客観的にお伝えできるよう努めています。
本記事は、SNSアンケート結果や口コミだけを集めた「コタツ記事」や、外注ライターによる伝聞ベースの記事ではなく、楽天モバイル公式の一次情報と運営者自身の5年以上の実利用に基づき執筆・監修しています。


楽天モバイルをフィリピンで使うときの基礎知識・メリットまとめ
フィリピンでもデータ通信(海外ローミング)が毎月2GBまで無料

楽天モバイルの海外ローミングは、フィリピンを含む海外指定107の国と地域に対応しており、毎月2GBまでの高速データ通信が追加料金なしで利用できます。フィリピンでのデータ利用は、すべて国内と同様にRakuten最強プランの料金内に含まれるため、別途料金が発生することはありません。
フィリピンでは、普段使っている楽天モバイルのスマホをそのまま持っていくだけで、現地SIMへの差し替えなしに到着後すぐデータ通信が使えます。日本で使っている電話番号もそのままで、SMSの受信も日本にいるときと同じく無料です。マニラのニノイ・アキノ国際空港でスマホのデータローミングをオンにすれば、GLOBE・SMARTのいずれかに接続され、マニラ市内やセブ島といった観光地でもすぐに通信を始められます。
また、音声通話付きの通常タイプだけでなく、データ通信専用の「Rakuten最強プラン(データタイプ)」でも同じ条件でフィリピンローミングを利用できます。音声通話なしのデータ専用プランでも、フィリピンでそのまま使えるのが大きな魅力です。
海外でのデータ通信分は、日本で使った分と合算して課金されます。たとえば2026年5月に日本で0.5GB、フィリピンで2GBを使った場合、合計2.5GBの利用としてカウントされ、その月の月額料金は1,078円です。最安の通信料でフィリピンでも使えることになります。
海外ローミングの対応エリアは、海外ローミング 対応エリア・料金 | お客様サポート | 楽天モバイルで確認してください。
月2GBを超えても最大128kbpsになるだけで高額請求されない
楽天モバイルのフィリピンでの海外ローミングでは、月2GBの高速データ容量を使い切っても、自動で高額なデータ通信料が請求されることはありません。2GBを超えると通信速度が最大128kbpsに制限されるだけで、勝手に課金が始まったり、通信が完全に止まったりすることはないので安心してください。
「2GBを超えると通信料がどんどんかかる」と思っている人がいますが、これは誤解です。フィリピンの海外ローミングでも、データチャージを自分で購入しない限り、2GBを超えた分に追加料金はかかりません。速度制限がかかった状態でそのまま使い続けても、料金は一切増えません。
128kbpsという速度は、正直に言えば動画視聴やWebサイトの閲覧には厳しい速度です。ただし、LINEのテキストメッセージやメールのやり取り程度であれば、問題なく使えます。
もし速度制限が不便で高速通信に戻したい場合は、my 楽天モバイルから1GBあたり500円(不課税)でデータチャージできます。これは自分で購入したときだけ発生する料金なので、チャージしなければ追加料金は一切かかりません。なお、この制限は毎月1日0時にリセットされ、新たに2GBの高速通信が使えるようになります。
毎月1日0時に2GB付与されるので、月をまたいでも安心

楽天モバイルでは、海外で使える高速データ容量2GBが、毎月1日0時に自動で付与されます。前月の余りは翌月へ繰り越せませんが、月ごとに新たな2GBが付与されるため、フィリピンに長期滞在する人でも安心して使い続けられます。
たとえば1月27日にフィリピンへ渡航し、1月29日に2GBを使い切った場合でも、月末までは最大128kbpsで通信を継続でき、2月1日になると新たに2GBが付与されて、再び高速通信が使えるようになります。
また、楽天モバイルにはahamoのような「海外滞在が15日を超えると速度制限がかかる」仕組みがないのも大きな強みです。ahamoは一度日本に帰国するまで制限が解除されませんが、楽天モバイルなら毎月1日に容量が回復するので、フィリピンに1か月以上滞在しても、毎月2GBずつ高速通信を使い続けられます。フィリピンは語学留学やリゾートでの長期滞在も多いので、こうした仕組みは特に相性がいいでしょう。
Rakuten Linkアプリ利用で、フィリピンにいても日本の電話番号との国際通話が無料

楽天モバイルをフィリピンで利用する際は、Rakuten Linkアプリを使うことで、日本の電話番号との通話が無料になります。これは、フィリピン滞在中であっても追加料金が一切かからない大きなメリットです。
たとえば、フィリピンから日本の実家に電話したり、フィリピンにいる家族が日本の友人と通話したりする場合も、Rakuten Linkを使えば無料です。しかも、通話相手がRakuten Linkアプリを使っていなくても無料で発信できます。
日本とフィリピンには1時間の時差がありますが、Rakuten Linkを使えば通話料を気にせず日本と連絡が取れます。また、Rakuten Linkアプリ同士なら、フィリピン滞在中の仲間との通話も無料です。
さらに、月額980円の「国際通話かけ放題」オプションを追加すると、日本からフィリピン以外の海外への発信や、フィリピン滞在中に他国へ電話をかける場合もすべて無料になります。
Rakuten Linkアプリ同士なら日本でもフィリピンでも国際SMSが送受信無料

Rakuten Linkアプリ同士なら、日本でもフィリピンでも国際SMSの送受信が無料です。
Rakuten Linkアプリを利用すれば、フィリピンおよび対象の国と地域の電話番号への送信が無料、相手がアプリ未利用でも海外から日本の電話番号への送信が無料です。データ利用量にもカウントされません。
なお、お使いのスマートフォンのOSや利用するアプリによって、対応状況や料金が異なります。Androidスマホであれば、Rakuten Linkアプリを使えば日本でもフィリピンでも国際SMSの送信が無料です。一方iPhoneは、相手がRakuten Link未利用だとRakuten LinkでのSMS送受信ができず、iOS標準のメッセージアプリでの送受信になり、送信に料金が発生します。
楽天モバイルの海外ローミングをフィリピンで利用するための設定方法

【手順①】日本にいる間に楽天モバイル回線への接続、Rakuten Linkのインストールを行う
海外ローミングの注意事項として、フィリピンに渡航する前に日本で楽天モバイルネットワークへの接続、日本でRakuten Linkの認証が必要です。Rakuten Linkは海外ローミングエリアによっては認証できない場合があります。
【手順②】日本にいる間にmy楽天モバイルで海外ローミングをオンにする
フィリピンに出発する前に、日本国内で事前にmy楽天モバイルでデータ通信・音声通話の設定を行ってください。
フィリピン到着後にこの設定を行うと、オンになるまで(楽天モバイルの処理が完了するまで)時間がかかる可能性があります。必ず日本で設定してくださいね。
データ通信

海外データ通信を利用する場合、「my楽天モバイル」の通信プラン画面にある、「海外ローミング(データ通信)」の設定をONにしてください。詳細は、海外ローミング(データ通信)ご利用方法 | 通話/通信サービス(国際)をご覧ください。
音声通話

Rakuten Linkアプリで国際通話・国際SMSを利用する場合は、my楽天モバイルの契約プラン画面にある、「海外ローミング(データ通信)」と「国際通話・国際SMS」をONにしてください。
OS標準アプリで国際通話・国際SMSを利用する場合は、my楽天モバイルの契約プラン画面にある、「海外ローミング(データ通信)」と「国際通話・国際SMS(海外でOS標準の電話アプリ・メッセージアプリ利用時)」をONにしてください。
詳細は国際通話(海外でのご利用方法)をご覧ください。
【手順③】フィリピンに到着後、スマホの「データローミング」をオンにする
フィリピンに到着したら、楽天モバイルのSIMを入れているAndroidスマホやiPhoneの「データローミング」をONに設定してください。
iPhoneの設定方法
iPhoneの場合は、「設定」→「モバイル通信」→「通信のオプション」→「データローミング」からオンにしてください。
Androidスマホの設定方法
Androidスマホの場合は、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「データローミング」からオンにしてください。
【手順④】画面上部に「Rakuten」が表示されているか確認
画面上部の通信事業者部分に「Rakuten」が表示されていれば、データ通信可能となります。
iPhoneと一部のAndroid製品では渡航先の海外通信事業者が表示される場合がありますが、問題なく国際ローミングサービスを利用できます。
【手順⑤】通信が不安定な場合、「ネットワークを自動的に選択」をオフにして、GLOBE等を選択
フィリピンでの通信が不安定だと感じたときは、Androidスマホは「ネットワークを自動的に選択」をオフに、iPhoneは「ネットワーク選択」の自動をオフにしてください。ローミング先を手動で選択できるようになります。
フィリピンでは、データ通信を快適に使いたいなら4Gに対応したGLOBEを選ぶのがおすすめです。自動で繋がっているのがGLOBE以外の場合は、まずはGLOBEを手動で選んでみてください。GLOBEの電波の調子が悪い場合はSMARTを選んでみましょう。ただし、SMARTは4Gに対応しておらず3Gまでの対応なので、データ通信はGLOBEより遅くなる点には留意してください。
iPhoneのネットワーク変更方法
- 「設定」→「モバイル通信」→「ネットワーク選択」をタップ
- 「自動」をオフにする
- 利用したいネットワークを選択する(GLOBE、SMART)
Androidのネットワーク変更方法
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」をタップ
- 「モバイルネットワーク」をタップ
- 「詳細設定」をタップし、「ネットワークを自動的に選択」をオフにする
- 「ネットワークを選択」をタップする
- 利用したいネットワークを選択する(GLOBE、SMART)
【手順⑥】帰国後はオンにしたものをオフにする
日本に帰国したら、「my楽天モバイル」の通信プラン画面にある、「海外ローミング(データ通信)」をOFFにしてください。
楽天モバイルのSIMを入れているAndroidスマホやiPhoneの「データローミング」をOFFに設定してください。
スマートフォンの設定でネットワークを手動で設定した場合は、通信事業者の設定を「自動」、もしくは手動で設定しましょう。
楽天モバイルのフィリピンでのデータローミング先について
ローミング先はGLOBE・SMARTの2社
海外ローミング 対応エリア・料金 | お客様サポート | 楽天モバイルでローミング先を確認できます。
渡航先をフィリピン、製品をiPhone 17 Proにして調べると、フィリピンでのローミング先はGLOBE・SMARTの2社でした。フィリピンではこの2社のどちらかに自動で接続され、必要に応じて手動での切り替えも可能です。
この2社は、いずれもフィリピンを代表する大手通信キャリアで、日本でいうドコモやauのような存在です。GLOBE(グローブ)は、フィリピン最大手のGlobe Telecomが運営するブランドで、契約者数はフィリピン最多です。フィリピンの大手財閥アヤラ・グループとシンガポールのSingtelが出資する事業者で、全国に広いネットワークを持っています。マニラやセブといった都市部はもちろん、地方やリゾートエリアでも繋がりやすいのが特徴です。
SMART(スマート)は、フィリピンの通信最大手PLDTグループのブランドで、GLOBEと並ぶ二大キャリアのひとつです。こちらも全国に広いネットワークを持っています。フィリピンでは、この2社で携帯電話市場のほとんどをカバーしています。
フィリピンの2社はどれがおすすめ?
楽天モバイルのフィリピンでのローミング先になるGLOBE・SMARTは、第三者機関Opensignalの調査(2025年)で、いずれも一定以上の通信品質が確認されています。(Philippines, October 2025, Mobile Network Experience Report | Opensignal)
この調査では、GLOBEがカバー範囲(電波の届きやすさ)の評価でフィリピン首位でした。フィリピンは7,000以上の島々からなる国で、地方やリゾートも多いため、全国を広くカバーするGLOBEは旅行先の幅が広い人に心強い事業者です。一方のSMARTは、通信速度や5G関連の評価で高い数値を出しており、都市部での速度に強みがあります。
ただし、楽天モバイルのローミングでは、後述のとおりSMARTは4Gに対応していません。そのため、データ通信を快適に使いたいなら、4Gに対応したGLOBEに繋がっているのが理想です。楽天モバイルのローミングは自動でいずれかの事業者に接続されるので基本はそのままで問題ありませんが、もし遅いと感じたら、手動でGLOBEを選んでみてください。
データ通信は2社とも2GBまで0円だが、対応する通信規格に注意
楽天モバイル公式の対応状況シミュレーション(iPhone 17 Pro)で、フィリピンでのデータ通信料金を確認すると以下のとおりです。
| 通信事業者 | 2G | 3G | 4G | 5G |
|---|---|---|---|---|
| GLOBE | 2GBまで0円 | 非対応 | 2GBまで0円 | 非対応 |
| SMART | 2GBまで0円 | 2GBまで0円 | 非対応 | 非対応 |
2社とも2GBまで0円(Rakuten最強プランの料金に含む)で使えます。
ただし、対応する通信規格は事業者ごとに異なる点に注意が必要です。GLOBEは2G・4Gに対応していますが3Gには非対応、SMARTは2G・3Gに対応していますが4Gには非対応です。また、フィリピンでは現状、2社とも5Gでのローミングには対応していません。
つまり、フィリピンで4Gの高速データ通信を使えるのはGLOBEだけです。SMARTは最大でも3Gまでなので、地図やSNSをサクサク使いたいなら、GLOBEに繋がっているのが理想です。
このようにフィリピンでは事業者ごとに対応規格が違うため、優先ネットワークの設定や繋がる事業者によっては、データ通信が遅く感じることがあります。遅いと感じたら、前述の手順でGLOBEを手動で選んでみてください。2GBを超えると最大128kbpsに制限され、必要なら1GB/500円(不課税)でチャージできます。
通話・SMS:Rakuten Linkアプリ同士なら全部0円
自分も相手もRakuten Linkアプリを使っていれば、フィリピンでも国際通話・国際SMSの発信・着信・送受信はすべて0円です。
【iPhone】通話・SMS:相手がRakuten Link以外の場合
iPhone(iOS版Rakuten Link)を使っている場合、相手がRakuten Linkを使っていないと、着信とSMSがiOS標準アプリに切り替わり、料金が発生します。
| 操作 | Rakuten Link | OS標準アプリ |
|---|---|---|
| 【通話】海外から現地の電話番号へかける | 68円/30秒 | 75円/分 |
| 【通話】海外から日本の電話番号へかける | 0円 | 175円/分 |
| 【通話】海外からその他の国の電話番号へかける | 国・地域別従量課金 | 265円/分 |
| 【通話】着信 | 利用不可(iOS標準アプリに着信) | 155円/分 |
| 【SMS】海外から日本の電話番号へ送信 | 利用不可(iOS標準アプリで送信) | 100円/通 |
| 【SMS】海外から海外の対象国・地域へ送信 | 利用不可(iOS標準アプリで送信) | 100円/通 |
| 【SMS】海外からその他の国へ送信 | 利用不可(iOS標準アプリで送信) | 100円/通 |
| 【SMS】受信 | 利用不可 | 0円 |
iPhoneの場合、相手がRakuten Link未使用だと、Rakuten Linkアプリでは着信もSMS送信もできず、iOS標準アプリに切り替わります。その結果、フィリピンでは着信1分155円・SMS1通100円が発生してしまいます。フィリピンで電話に出るだけでも料金がかかるので、iPhoneユーザーは特に注意が必要です。
【Android】通話・SMS:相手がRakuten Link以外の場合
Android(Android版Rakuten Link)を使っている場合、相手がRakuten Linkを使っていなくても、Rakuten Linkアプリ経由なら料金を抑えられます。
| 操作 | Rakuten Link | OS標準アプリ |
|---|---|---|
| 【通話】海外から現地の電話番号へかける | 68円/30秒 | 75円/分 |
| 【通話】海外から日本の電話番号へかける | 0円 | 175円/分 |
| 【通話】海外からその他の国の電話番号へかける | 国・地域別従量課金 | 265円/分 |
| 【通話】着信 | 0円 | 155円/分 |
| 【SMS】海外から日本の電話番号へ送信 | 0円 | 100円/通 |
| 【SMS】海外から海外の対象国・地域へ送信 | 0円 | 100円/通 |
| 【SMS】海外からその他の国へ送信 | 100円 | 100円/通 |
| 【SMS】受信 | 0円 | 0円 |
Androidの場合、相手がRakuten Link未使用でも、Rakuten Linkアプリを使えば日本への発信・着信・SMS送信(対象国宛)がすべて0円です。iPhoneで有料になる着信(155円)やSMS送信(100円)も、Androidなら無料で済みます。フィリピンでの通話・SMSのコストを抑えたいなら、Androidのほうが有利です。
※料金は楽天モバイル公式のシミュレーション結果(フィリピン・iPhone 17 Pro / Galaxy S26)に基づきます。最新の対応状況は楽天モバイル公式サイトでご確認ください。
フィリピンで楽天モバイルを利用するときの注意点
通話・SMS送信はなるべく行わない(高額請求トラブルの原因)
フィリピンでも、通話やSMSはRakuten Linkアプリを使えば基本的に無料です。逆に、OS標準の電話アプリやメッセージアプリを使うと料金が発生します。たとえばフィリピンからOS標準アプリで日本に電話をかけると1分175円、SMSは1通100円かかります。家族や友人との連絡は、Rakuten Linkか、データ通信を使うLINEで済ませるのがおすすめです。
特にiPhoneの場合、相手がRakuten Linkを使っていないと、着信やSMSがiOS標準アプリに切り替わって料金が発生します。フィリピンで電話に出るだけでも1分155円かかってしまうので、心当たりのない着信には出ない、連絡はLINEに統一しておく、といった対策をしておきましょう。
そもそも、楽天モバイルをフィリピンで利用するときに、高額な通話料やSMS送信料を発生させない一番確実な方法は、OS標準アプリでの通話やSMS送信をそもそも行わないことです。家族や友人との連絡はLINEのトークや通話で、どうしても電話が必要なときはRakuten Link、と最初から決めておけば、フィリピンで高額請求が発生する心配はまずありません。
4Gで使えるのはGLOBEだけ(SMARTは3Gまで)
フィリピンのローミングで注意したいのが、4Gの高速データ通信に対応しているのがGLOBEだけ、という点です。SMARTは2G・3Gには対応していますが、4Gには対応していません。
そのため、もしSMARTにだけ繋がってしまうと、最大でも3G止まりとなり、地図やSNSが快適に使えないことがあります。繋がりにくい・遅いと感じたら、前述の手順を参考に、4Gに対応したGLOBEを手動で選び直すと安定しやすくなります。
2GBを使い切ったら速度制限がかかる
楽天モバイルの海外ローミングで利用できる高速データ通信は、毎月2GBまでです。これを超えると最大128kbpsに制限され、地図や検索が快適に使えなくなります。
とはいえ、動画視聴やSNSへの写真・動画の投稿を控えれば、数日のフィリピン旅行で2GBを超えることはまずありません。写真や動画の投稿は、無料Wi-Fiが使えるホテルに戻ってからまとめて行うのがおすすめです。万が一足りなくなっても、my 楽天モバイルから1GB/500円(不課税)でチャージできます。
フィリピンでの利用分はRakuten最強プランのデータ量に加算される
楽天モバイルでは、フィリピン滞在中に使ったデータ通信量も、日本国内での利用分と合算して課金されます。「フィリピンで使った2GBが別枠でお得にカウントされる」わけではなく、Rakuten最強プランの利用データ量としてカウントされる点に注意してください。
たとえば日本で0.5GB、フィリピンで2GB使った月は、合計2.5GBで月額1,078円。日本で19GB、フィリピンで2GB使った月は、合計21GBとなり20GBを超えるため、上限の月額3,278円が適用されます。普段あまりデータを使わない月にフィリピン旅行へ行くなら、フィリピンの2GBを足しても料金が変わらない、ということもあります。
Wi-Fiも活用する
フィリピンは、ホテルやカフェ、レストラン、ショッピングモールなどで無料Wi-Fiが使える場所が多くあります。マニラやセブの大型モールでもWi-Fiを使いやすい環境です。2GBで足りるか不安な人は、動画を見たりアプリを更新したりするときにWi-Fiにつなげば、楽天モバイルの2GBを節約できます。外出中は写真や動画のアップを控えて、ホテルに戻ってからまとめてアップするのも、データ節約のコツです。
フィリピンで楽天モバイルの海外ローミングが利用できない・電波の調子が悪いときの対処法
フィリピンで楽天モバイルが繋がらないときは、あわてず以下を順番に確認してみてください。フィリピンは対応エリアなので、多くの場合は設定のどこかがオフになっているだけで解決します。
- my 楽天モバイルで海外ローミング設定がオンになっているか確認する
- スマホ本体側のデータローミング設定がオンになっているか確認する
- ネットワーク選択を「手動」にして、4Gに対応したGLOBEを選んでみる
- 優先ネットワークを4Gから3G/2Gに変更してみる
- 機内モードのオン/オフを行う(オンにして数秒後にオフ)
- 本体を再起動する
- iOSが最新バージョンか確認し、必要ならアップデートする
- 2GBを使い切って速度制限がかかっていないか確認する
以下で、それぞれの手順を詳しく説明します。
別の携帯電話事業者を手動で選択する
楽天モバイルの海外ローミングは、フィリピンではGLOBE・SMARTのいずれかの回線を利用してデータ通信を行います。
自動でうまく繋がらないときは、スマホのネットワーク選択を「自動」から「手動」に切り替えて、別の携帯電話事業者を選んでみてください。場所によっては、手動で選び直すことで改善することがあります。フィリピンで4Gの高速データ通信に対応しているのはGLOBEだけなので、データ通信を重視するなら、迷ったときはGLOBEを選んでみるのがおすすめです。
優先ネットワークを変更する
事業者を切り替えても改善しないときは、スマホの優先ネットワークを変更してみてください。現在の優先ネットワークが「5G」であれば、「4G」や「4G/3G/2G」へ切り替えると、フィリピンの現地の電波を掴みやすくなることがあります。
iPhoneの場合
- 「設定」を開く
- 「モバイル通信」を選択する
- 「通信のオプション」を選択する
- 「音声通話とデータ」を選択する
- 「4G」を選択する
Androidの場合
- 「設定」を開く
- 「ネットワークとインターネット」を選択する
- 「Wi-Fiとモバイルネットワーク」を選択する
- ネットワーク名部分にある設定アイコンを選択する
- 「優先ネットワークの種類」を選択する
- 「4G/3G/2G」を選択する
渡航先の国によって使える通信規格(何G)は異なります。詳しくは楽天モバイル公式の海外ローミング 対応エリア・料金で確認できます。
それでも繋がらないときに試すこと
上記でも改善しない場合は、機内モードのオン/オフを行う(オンにして数秒後にオフ)、本体を再起動する、電波の届きやすい窓際や屋外に移動する、といった基本的な対処を順に試してみてください。iPhoneの場合は、iOSのバージョンが最新かもあわせて確認しておきましょう。
「繋がらない」と勘違いしやすいケース
実は故障ではなく、2GBを使い切って速度制限(最大128kbps)がかかっているだけ、というケースもあります。
この速度だと体感ではほとんど繋がらないように感じますが、回線自体は生きています。高速通信に戻したい場合は、my 楽天モバイルから1GB/500円(不課税)でデータチャージできます。
【まとめ】フィリピンでも楽天モバイルは追加料金なしで月2GB使える
フィリピンは楽天モバイルの海外ローミング対応エリアなので、普段使っているスマホをそのまま持っていくだけで、毎月2GBまで追加料金なしでデータ通信が使えます。現地SIMへの差し替えやWi-Fiレンタルも不要で、空港に着いた時点からそのまま使えるのが大きな魅力です。
最後に、この記事の要点を整理しておきます。
フィリピンではGLOBE・SMARTのいずれかに接続し、毎月2GBまで0円で使えます。ただし対応する通信規格が異なり、4Gの高速データ通信に対応しているのはGLOBEだけ(SMARTは3Gまで・5Gは2社とも非対応)です。第三者機関OpensignalでもGLOBEはカバー範囲の評価がフィリピン首位なので、データ通信を快適に使いたいならGLOBEに繋がるのが理想です。2GBを超えても通信は切れず、最大128kbpsで使い続けられますし、足りなければ1GB/500円(不課税)でチャージできます。
通話やSMSは、Rakuten Linkアプリを使えば日本との連絡も基本的に無料です。一方、OS標準の電話アプリやメッセージアプリを使うと料金が発生し、特にiPhoneは相手がRakuten Link未使用だと着信やSMSが有料になりやすいので、連絡はRakuten LinkかLINEに統一しておくのがおすすめです。
マニラやセブ、ボラカイ島といった人気スポットはもちろん、フィリピン最大手のGLOBEに繋がれば、地方やリゾートを巡る旅でも地図や調べ物に困りません。データ容量が少なくて済む旅行スタイルなら、わざわざWi-FiレンタルやプリペイドSIMを用意しなくても、楽天モバイル1回線でフィリピン旅行を十分カバーできるはずです。フィリピンは無料Wi-Fiが使える場所も多いので、それも併用すればさらに安心です。
まだ楽天モバイルを契約していない人は、この機会に検討してみてください。


