
楽天モバイルでiPhoneの機種変更時にeSIMクイック転送する手順を解説。SIMカードをeSIMに変換して、eSIMはそのまま新iPhoneに転送できます。

サイバーバード
私は実際に楽天モバイルのRakuten最強プランを契約して利用しています。(2020年4月15日から契約中)
その実体験をもとに、通信速度・利用可能エリア・海外ローミングなどを自ら検証しています。単なるアンケートや口コミを集めた「エアプ」情報や外注WEBライターのコタツ記事ではない、契約者としてのリアルな使用感を踏まえて解説しています。

iPhoneのeSIMクイック転送の基礎知識
eSIMクイック転送(iOS 16.0以降)を利用で、SIMカードを新iPhoneにeSIMとして転送、eSIMを新iPhoneに転送が可能
iPhoneの「eSIMクイック転送」は、iOS16.0以降に対応したiPhoneで利用できる機能で、iPhone 17シリーズやiPhone Airといった最新機種にも対応しています。
この機能を使えば、現在利用している楽天モバイルのSIMカードを新しいiPhoneにeSIMとして転送したり、すでに利用中のeSIMをそのまま新しいiPhoneに転送することが可能です。
- SIMカードを新しいiPhoneにeSIMとして転送する(SIMカード→eSIMに変換して新iPhoneに転送)
- eSIMを新しいiPhoneにそのまま転送する(eSIMをeSIMそのまま新iPhoneに転送)
同端末内でSIMカードからeSIMに変更も可能
eSIMクイック転送機能を利用すれば、同じiPhoneを使ったまま、SIMカードからeSIMに変更することも可能です。
たとえば、「今はまだiPhone 17シリーズやiPhone AirのようなeSIM専用機種に買い替える予定はないけれど、将来的に機種変更したときの準備として、今のうちにeSIMへ切り替えて慣れておきたい」という場合でも利用できます。
事前にeSIMへ移行しておけば、いざ買い替えたときもスムーズに使い始められます。
楽天モバイルでeSIMクイック転送を利用して、新しいiPhoneにeSIMを転送する手順
iPhoneのクイックスタートと同時にeSIMクイック転送を利用する
iPhoneの初期設定時のクイックスタートと同時にeSIMクイック転送が利用できます。
これまでSIMカードを利用していた人は、eSIMクイック転送を利用すれば新しいiPhoneにeSIMとして転送されます。eSIMはそのまま新しいiPhoneにeSIMとして転送されます。
- 新しいiPhoneの電源を入れ、言語と地域を設定する
- 新しいiPhoneに今のiPhoneを近づけ、クイックスタート画面が出たら【続ける】をタップする
- 今のiPhoneのカメラで新しいiPhoneに表示されたアニメーションを読み取る
- 新しいiPhoneで今のiPhoneのパスコードを入力する
- 【別のiPhoneからの転送】を選び、【番号を転送】をタップする
- 今のiPhoneで表示されたポップアップをサイドボタンのダブルクリックで承認する
- 新しいiPhoneでモバイル通信設定が完了したら【続ける】をタップする
- Apple IDでサインインし、必要に応じて2ファクタ認証を行う
- 利用規約や位置情報サービスなどの基本設定を行う
- Face ID、Apple Pay、iCloudキーチェーン、iMessage、Siriなどの各種設定は画面案内に沿って進める(あとで設定も可能)
- データ転送が始まるので、完了するまで2台を近くに置き、必要なら電源に接続しておく
- 転送完了後、新しいiPhoneが再起動し、ホーム画面が表示されたら設定完了
iPhoneの初期設定完了後にeSIMクイック転送を利用する方法
- 事前準備:転送元・転送先のiPhoneは同一Apple IDでiCloudにサインインしておく。両方のBluetoothをONにする。
- 新しいiPhoneで【設定】→【モバイル通信】→【モバイル通信プランを追加】をタップ
- 【近くのiPhoneから転送】を選択(表示されない場合は手順を飛ばして進む)
- 転送元のiPhoneにポップアップが出るので【続ける】をタップ
- 新しいiPhoneに表示された認証コードを転送元のiPhoneに入力
- 新しいiPhoneに転送する電話番号が表示されるので確認し、【番号を転送】をタップ
- 転送元のiPhoneに【SIMを転送】のポップアップが出たらタップし、サイドボタンをダブルクリックして承認
- 転送処理が始まり、数分後に「モバイル通信設定完了」が表示されるので【完了】をタップ
- 5分ほど待ち、転送元のiPhoneに「(新しいiPhoneの名称)へ転送」と表示されていることを確認
- 新しいiPhoneでアンテナ横に「4G」または「5G」が表示され、Safariなどで通信できれば開通完了
iPhoneのクイックスタートを利用せずに、eSIMクイック転送のみ利用する
- iPhoneの電源を入れ、画面の案内に従って初期設定を進める
- → Apple IDを入力(転送元と同じApple IDを使用)
- 利用規約に同意し、Apple ID設定が完了するまで待つ
- 【続ける】をタップし、しばらく待つ
- 【別のiPhoneからの転送】を選び、【番号を転送】をタップ
- → 複数番号がある場合は対象番号を選択
- 転送元のiPhoneにポップアップが表示されたら【SIMを転送】をタップし、サイドボタンをダブルクリックして承認
- → 転送中、新しいiPhoneに「SIMはメッセージを送信しました」が2回表示されるが自動切替なので操作不要
- 転送完了後、新しいiPhoneに「モバイル通信設定完了」が表示されたら【続ける】をタップ
- → 「[楽天モバイル]eSIMプロファイルダウンロードのお願い」というメールが届くが、追加操作は不要
- そのまま画面の案内に従って初期設定を続ければ完了
楽天モバイルで利用中のiPhoneのSIMカードをeSIMに変更する方法
ここでは、利用しているiPhone内の楽天モバイルのSIMカードをeSIMに変更する方法を解説します。
eSIMからSIMカードへ変更する場合はmy楽天モバイルより手続きを行ってください。
- iPhoneの「設定」アプリを開き、【モバイル通信】をタップする
- 【eSIMに変更】をタップする(デュアルSIMで利用している場合は、楽天モバイルの電話番号のSIMをタップする)
- 「eSIMに変更」画面が表示されるので、【モバイル通信プランを変更】をタップする
- 「eSIMに変更」ポップアップが表示されるので、再度【eSIMに変更】をタップする
- 「転送を承認」ポップアップが表示されるので、本体のサイドボタンをダブルクリックして承認する
- eSIMのアクティベートが完了するまで待つ
- アクティベート完了後、以前の楽天モバイルのSIMカードは無効になるため取り外す
- 設定完了後、「[楽天モバイル]eSIMプロファイルダウンロードのお願い」というメールが届くが追加操作は不要
- SIMカード変更履歴は「my 楽天モバイル」の申込履歴から確認できる
楽天モバイルでeSIMクイック転送を利用するときの注意点
iPhone 17シリーズ以降は「eSIM」のみ対応
iPhone 17シリーズやiPhone Airは「eSIM」のみ対応しています。物理SIMカードの利用はできません。そのため、povo2.0でこれからSIMのみ契約する人は絶対に「eSIM」で契約してください。
povo2.0のeSIMのみを契約中の人は、eSIMクイック転送機能を利用するか、eSIMの再発行手続きを行い、iPhone Airにpovo2.0のeSIMをダウンロードしてください。
eSIMクイック転送には利用条件あり
- 変更前、変更後のiPhoneがiPhone 11以降(iPhone SE 第2世代除く)であること
- 変更前、変更後のiOSが16.0以上であること
新しいiPhoneのOSバージョンは初期設定完了後に確認できます。SIM移行の画面がスキップされる場合は、初期設定完了後にSIM移行手続きを行ってください。
eSIMプロファイルは削除しない
データおよびSIMの移行が完了するまで、eSIMのプロファイルを削除しないでください。
転送後はSIMカードが使えなくなる
eSIMクイック転送を実行すると、元の楽天モバイルのSIMカードは無効化されて利用できなくなります。これは、同じ電話番号・契約情報をeSIMに切り替えて移行する仕組みのためです。
つまり、転送後は新しいiPhoneで利用するeSIMが有効となり、物理SIMカードを差し替えても通信や通話はできません。再びSIMカードで使いたい場合は、別途my楽天モバイルからSIMカードの再発行手続きが必要になります。